元々腸の調子が悪く病院にかかっていたのですが、元気な柴犬でした。若い頃は、おらが山~旗振り山へ行くのが日課で、時には横尾山~須磨アルプス~水野町まで歩いたものでした。ボール遊びも大好きで、散歩の途中でボールを拾っては持ち帰り、テニスボールが箱一杯になりました。
10日ほど前からおしっこに行くと、もう出てしまっているのにまだ催すのか、足を挙げたままの姿勢でいます。膀胱炎ではないかと病院で言われました。炎症性腸疾患の治療にステロイドを投与されていたのですが、ステロイドは感染しやすくなるという副作用があるようです。
食欲も無くなっていたので痩せて体重も減っていました。栄養を吸収できないのです。それを治療するにはステロイドの投与が必要だし、それをすると感染がひどくなる恐れがあり、どちらを採るか難しい選択の様でした。
アグリがいなくなったのをまだ実感できません。
食事の用意をしていると台所をうろうろしだすのが常でした。喜びの感情をあまり表わさないアグリでしたが、いつもじっと家族の様子を見ていました。家内への甘え方は特別で、静かに身を寄せいつまでもそうしているのです。
寝るときは自分で2階へ上がって行き、私の寝床で寝ていました。朝はアグリと私は一番に起きて、家人が起きてくる前に散歩に出てゆき、食事の準備が出来たころに帰宅したものです。
私の生活リズムもアグリに合わせていましたので、アグリがいなくなると狂ってしまいます。明日からどうしよう。歩く歩数も大きく減少することでしょう。
今日、前開の動物霊園にて火葬してもらいました。ムサシもここで火葬してもらったのですが17才でした。アグリはあまりにも早すぎる。真っ青な青空のもと、青白い煙が登ってゆきました。アグリの魂も天に帰ったのかしら。
アグリの使っていたケージ、クレート、食器類、おもちゃなどをいずれは処分すべきですが、まだ手元に置いておきます。その日が来るのを待つしかないのです。
アグリはいろんな人に可愛がっていただきました。親しい友人がアグリに綺麗なお花を届けてくださいました。家人以外には触ってもらえなかったアグリですが、お別れの前に優しくたくさん撫でてもらいました。