高田晃太郎さんの「ロバのスーコと旅をする」を読んでいます。高田さんは北海道で新聞記者生活をしていたのですが、会社を辞めて海外へ放浪の旅に出ました。そこでロバと生活している人々に出会い、自分もロバと一緒に旅をしてみたいと思うようになったのです。
この本は2022年3月から2022年12月までロバと一緒にイラン、トルコ、モロッコを歩いた旅行記です。ロバの背中に荷物を載せ、歩いて歩いて、日が暮れればテントを張って野宿する。その中で経験したいろんな出来事が書かれています。
土地の人の好意でチャイに呼ばれたり、家を貸してもらったり、時には追いはぎに襲われたりしながらも歩き続けるのです。これを読むと自分の経験できない世界を知ることが出来、自分の価値観や生活がいかに狭いものかを思い知らされます。
この本を読んでいて気になったのは、高田さんは何故目的もなく歩き続けるのかということでした。歩くことが手段で、歩いた先に何らかの目指すものがあるのかということです。高田さんはなにもない、ただロバと歩きたいだけだと言っています。
昨年の暮れにモロッコから帰国した彼は、またロバを買って日本を縦断しています。それがツイッターで追うことが出来るのです。
ご近所の友人がこのツイートを追っていて、ツイッターのアプリを取り込んでいない家内にLINEで送ってくれています。私もそれを読むのが楽しみです。今頃はおそらく九州に渡っているのではないかと思うのですが、具体的な土地は表示されません。
私とは異次元の経験をされている高田さんの冒険を応援してゆきたいと思っています。
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