「裏切りのサーカス」を観てきました。ル・カレの「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」を映画化したものです。
老眼になる前、「寒い国から帰ってきたスパイ」を読んでからスパイ小説が好きな私はル・カレのファンになりました。東西冷戦時代の共産主義国と英国との諜報戦が、門外漢には思いもかけない展開で進んでいくので大変興味深く感心しました。
ル・カレの小説は日本の小説と比べて複雑で、登場人物も何度もバックして読み返さないと理解できないのです。私は登場人物のメモを書きながら読んでいます。また、生活スタイルの違いが文体にも表れ、慣れるまで苦労します。この機会にもう一度読み返しながらの映画鑑賞です。
私の描いていたスマイリーとは体型が少し違いましたが、冷静な分析と行動はさすがです。記録と記憶を辿り追いつめてゆき、最後にモグラの正体が暴かれるところまで来るのですが、そこのところの説明不足というか、盛り上がりが無いのが少し残念でした。小説を読み返して補います。
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