毎年梅雨がもうすぐ明けるという頃になると蝉が鳴きだします。それを聞いて、いよいよ本格的な夏到来と思うのですが。
今年はもう梅雨が明けたというのに、未だ蝉の鳴き声を聞きません。我が家の小さい庭にも木蓮、コブシ、ウバメガシ、柿、柚子、日向夏などの樹があって毎年やかましいほど蝉が鳴くのですが、今年はひっそりしています。
何か原因があるはずです。梅雨明けが異常に早かったので、単に蝉の脱皮の時期とずれてしまった、または人間にはわからない気候異常が起こっているとか…。考えると気になって仕方がありません。
ニイニイゼミから始まって、ミンミンゼミ、クマゼミ、アブラゼミ、秋風が吹くころになってツクツクホーシと蝉の種類によって季節の移り変わりを感じていました。子供のころは虫籠を持って蝉を採りに行ったものですが、今ではそんな可哀そうなことはしません。
夕方、脱皮を始めるセミを見つけると、家へ持ち帰ってカーテンに止まらせ、その様子を観察しています。茶色い幼虫から、薄い青でほとんど透明の成虫がイナバウアーのような格好で脱皮するのは神秘的です。
早く蝉の声を聴きたい。そうすれば本格的な夏です。
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