散歩をしていると道端の土手にイタドリを見つけました。私の小さい頃は、田舎ではどこにでもある雑草で、スカンポとかスッポンと呼んでいました。中が空洞で茎を折るとポンという音がするのでスッポンです。
学校からの帰る途中に、スッポンを見つけると皮をむいてそのままかじって食べていました。少し酸っぱくて瑞々しく、おやつが少なかった子供がよく食べたものでした。今のように美味しいお菓子が氾濫している時代には見向きもされないでしょう。
懐かしいので少し摘んで持ち帰り、家内に料理してもらいました。料理と言っても、皮をむいて湯がくだけです。食べやすい大きさに切って、辛子酢味噌をつけて頂きました。
美味い!路傍の雑草がこんなに美味しいとは知る人は少ないでしょう。お酒が進みます。
以前、京都の料理店の林亘さんが朝日新聞に春の食材としてスカンポを紹介されていましたが、知る人ぞ知ると共感したのを思い出します。今どきはお店に行けば美味しそうな総菜が並んでいますが、近くに素朴で美味しい食材があるのを知ってほしいものです。野草にも美味しいものはたくさんあります。