生後40日で母親から引き離され、我が家にやって来ました。戸建を構えたら、犬との生活をするのが夢でした。息子がムサシと名付けました。寂しかったと思いますが、私と家内は父親、母親、息子と娘は兄弟と思っていたに違いありません。
何処へ行くにも一緒でないと気が済まないのです。家族旅行も一緒でした。息子や娘が大学で家を出てからも、下宿にも一緒にいきました。近くに買い物に行くのにも連れて行ってくれと、玄関のドアを爪で引っ掻いてせがみました。ドアにはその傷跡がハッキリと残っています。
亡くなる3年ほど前から認知症が出始め、昼夜逆転し、夜泣きが始まりました。リビングで寝袋を持って来てムサシに添い寝しました。痙攣を起こし、立てなくなり寝たきりになりました。膀胱を抑えて排尿させ、肛門を刺激してウンチを出しました。
こんな生活が半年続いた5年前の今日、眠るように息を引き取りました。ムサシも辛かっただろうに、無理して長引かせたのではないかと自分を責めることもありました。
その後アグリがやって来ましたが、ムサシのことを忘れたことはありません。部屋にはムサシの写真が飾られ、PCの待ち受け画面はムサシです。
ご近所の方から、お花やメッサージカードが届きました。5年も経つのに忘れずにいてくださり、有難いことです。これもムサシの犬徳です。
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