アグリとの散歩でよく行く奥須磨公園には、いろんな種類の樹が植わっています。
季節ごとに葉の色が変わり、樹木の香りも変わります。
この公園にはカヤの樹が数本植えられています。カヤはイチイ科の常緑針葉樹で将棋盤の最高級材です。木目が美しいのです。
この樹の下に行くと青い実が落ちていました。先日の台風で落ちたのでしょう。オリーブの実のような形ですが、割ると中からまるでアーモンドのような実が出てきます。
アーモンドのようなのは固い殻で、殻を破ると食用の実が出てきます。
この実を見て昔を思い出しました。小さい頃、田舎では元旦に三方にお米、お餅、干し柿、かちぐり、それにこの実を載せて神様にお供えしていました。その時はこの実がカヤの実だとは知らなかったのです。又カヤの樹を見たこともありません。昔からのしきたりを引き継いでいたのでしょう。
かちぐりやカヤの実は火鉢の灰の中で焼いて食べました。懐かしい思い出です。今でも田舎ではこうした伝統が続いているのだろうか?
今の人は火鉢と言っても小説の中でしか知らないでしょう。
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