散歩の途中、白いユリが沢山咲いているのを見かけます。鉄砲ユリと似ていますが、花弁が純白でなく、赤い筋が入っています。タカサゴユリです。
元々は台湾からの外来種のようですが、繁殖力が強いので今ではあちこちに野生しています。花が綺麗だし、特に悪さをするわけではないので駆除対象にはなっていないようですが、100年前には日本には無かったユリです。
鉄砲ユリやカサブランカなどは良い香りを漂わせますが、タカサゴユリは花は綺麗ですが、香りがありません。もし、良い香りがすればすぐに切り取られて、ここまで繁殖しなかったでしょう。
鉄砲ユリは球根でしか増えないのに、タカサゴユリは種を作り、それがはじけて増えてゆきます。だから急速に広まって行ったのでしょう。
神戸の北区は鉄砲ユリの産地です。「神戸リリィ」の愛称で親しまれています。これは鉄砲ユリにタカサゴユリを交配したものです。お盆には花屋さんにたくさん置かれています。
花屋さんで「神戸リリィ」を買わなくてもタカサゴユリで充分です。私も散歩の途中に何本かを摘んできて、部屋に活けています。
日持ちはしませんが、又新しい花を摘めばよいのです。いつも部屋にユリがあるのは良いものです。
散歩の途中、家内がカラフルな実をつけた枝を見つけました。一枝切って帰り自作の器に活けました。
図鑑で調べると「ノブドウ」です。薄緑の実が紫になり、やがて空色になるそうです。
立秋を過ぎると林の木陰は秋の風情です。
0 件のコメント:
コメントを投稿