2010年8月28日土曜日

私達が忘れてしまったもの…「牛の鈴音」



「牛の鈴音」を観てきました。

韓国、慶尚北道。チェ爺さんは1頭の老いぼれ牛と暮らしている。普通15年くらいだというのにこの牛は40年も生きている。この村も時代の波で農業も機械化が進み、子供たちは都会へと出てゆき、年老いた老夫婦が昔ながらの暮らしで土地を守っている。爺さんは不自由な体で相棒の牛の世話をする。牛も爺さんの心が読めるのかまるで一心同体だ。しかし、このような生活も、そろそろ限界にきている。

この映画は作られたものではなく、実際の暮らしを追っていったドキュメンタリーです。機械化、工業化が進み、コンクリートとコンピューターに囲まれた生活をしている私達が、どこかに忘れてしまった物を思い出させてくれました。

やせ衰えた姿ながら、けなげに働く老牛、いちばんに牛のことを気使う爺さんの姿には胸が熱くなりました。是非見てほしい映画です。

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